降りるたびに会話を交わす
わかっている
君との仲はしだいに気まずくなり
もう飽き飽きして
熱がさめてゆくことを
白い雪の世界が遠ざかるにつれ
赤い乾いた都会が近づくにつれ
二人は現実に引き戻され
客観的でクールな考え方をするようになった
そんなに親しくしたわけでもないのに
やがて
言葉少なげに話し
互いに無視するようになる
光が増し
建物がひしめき
その間口が狭くなるにつれ
二人は
明日の食事のことや
学校のことや
電車に乗ることを考え始める
もう、そんなこといやだと言っていても
そして
最後の別れは簡単で
駐車場の横にあったいちご売場の前で
「さよなら」と
気楽に別れてしまったのだ
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