ビルの屋上にいる
春の涼しく、冷たい風
少しは暖かさを含んでいる
下のアリを見る
メガロポリスに動めくアリを
背中は夕日を浴びてジリジリする
谷間は冷え切ってひんやりする
岩が割れてゆく音がする
子供の頃おやじに連れられて行った
あの建物へ
そんな事をまだ覚えているなんて
あの建物
黄色い光線と煙っぽい空気
あの建物の上に
星が一つ
今日はとても晴れている
空は神秘なブルー
あの建物の光
紀元三百年のアラビアで見たことがある
そう、ササン朝ペルシアの首都で
いや
南半球のサンチアゴのイメージか
いや
宇宙的なイメージ
そうだ
エキュメノポリスにあった
そのエキュメノポリスに日が沈むのだ
わけのわからない怪しい闇が環境を包み
しだいにブルーが失われ…
あの建物
すがすがしいアラビアとサンチアゴは遠ざかり
そして宇宙も…
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