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2011年12月13日火曜日

昔、二等寝台車が、国鉄にありましたな

二等寝台



旅の心はしだいに小さくなる

この古めかしくオンボロな寝台で揺られているうちに、振り落ちる砂のように私から離れていった

つい昨日のことが、一ヶ月も前の事のように思えてならなかった

一年前までポールモーリアを知らなかった私が、今、ここで、図々しく、隣の女に、彼の音楽について説明しているなんて、誰が思っただろうか?

私もつい三年前までは彼女のように

素朴で、警戒心を持ち合わせていなかったなんて…



話ははずみ、ありきたりの情報交換が終わると、もう、別れの時だった





「さよなら」と、照れくさそうで図々しい声を出し、窓から手を振るのだ

こんな少々の出会いでも、私の心に浸みている



そして、このオンボロ寝台列車は、ギシギシガタゴトと私を揺らして東京へと向う

しだいに小さくなる想い出をこぼしながら…

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