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2011年12月18日日曜日

スキー場で知り合った人に失恋

失恋して二日目



景色が折り重なる

セーターを首にくくりつけ

突然襲いかかった冷たい雨を

砲弾のように防いでいる

友と別れ

彼は地下鉄の明るい入口へと消えた

「さようなら…」

行手は灰色に湿り

まばらになったターミナルのネオンを

ユラユラと

かぼそく

写し出す

連絡通路を抜け

広い横断歩道を横切り

ベニヤで閉ざされたさっきの花屋の前に立つ

全ては店閉いだ

ヤケになっている

白い世界で知り合った人は





このいまわしい人ごみの中に消えていった

案の定…

心配していた通り…

この、いまわしい群集の中で

出会う事を期待しても無駄だ

いくばくの確立さえない

そんな事は考えずに歩けばいい



バスの中の人が降りてゆくように

彼女は消えていった

そして、孤独の中で揺られ

一人きりになった

全ては元通りさ

あれは夢だったのさ

囲わりは全て暗闇となり

静かな振動が体に伝わり

一番後ろの隅の席で頭を垂らしている







バスは

ターミナルで最後の終結をしていた



あの

ドライブインで

声を掛けられた事が

もう一度起って欲しかっただけだった

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