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2011年12月4日日曜日

娘が背骨の手術で入院していた病院の風景からイメージしました

K君


K君は、ガラスケースの無菌箱にいつも入っていて

いつも寝ている

私たちが、ガラスをコツコツと叩くと

私たちが、声をかけると

右手の指先がかすかに震え

唇が少し笑ったようになる

K君は生きていて

心が通う



ある日

K君は声をかけても

ガラスをコツコツ叩いても

チットモ動かなくなりました



そう、K君は死んだのです

いつも威張り散らしている

感じの悪い

大金持ちの

K君のおかあさんとおとうさんが

大声で泣いている



K君は死んで初めて

ガラスケースの無菌箱から出て

本当の空気を吸ったのだ



初めて、おかあさんとおとうさんに触ったのだ



私たちはそんな風景を見て

遠巻きに

K君が死んで

とても悲しくなりました

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