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2012年1月6日金曜日

中学生の時の生徒手帳を見つけた時に書きました

古い手帳


古い手帳をひも解くと

黄色くなってしまった紙の襞から

かびくさい記憶が飛び出してくる

そこには

名も知らぬ

顔も知らぬ

六年前の名前が羅列されている

頭の中をその人影らしき黒いものが通ってゆく

そして

黒く変色したペン字の上に

ぼやけてしまった

当時の思い出が飛び出してくる

おそるおそる黄色い粉を出すページをめくってゆくが

内側には、ほとんど何も記されていない

試験の時間割以外には

一ページめくるごとに





安堵のため息が出る

白いページが続いていただけ

少し汗ばんだ指先から

ペラペラの紙へ汗がしみ通っていた

最後のページには

名前と住所と血液型が書いてあった

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