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2011年11月30日水曜日

夜中のの首都高速でもドライブしていたのかな

思う事



何も存在しない

深夜の黒い高速道路を

大声で歌いながら運転しているなんて

なんて大らかなことだろう!

車体の上を

絹のような風が渡り

風のような絹が渡る

まるで質感のない風が渡る



雨は少なく

気分を軽く満たしてくれる



「そうだな」

人生は窓ガラス一面に吹き着いた

細かい水滴のよう

手で拭き取ってしまえば

もう二度と戻っては来ない

2011年11月29日火曜日

徹夜したあと銀座を歩いたのでしょう



一日の始まり



徹夜したあと

うすらまなこで

朝まだ早い銀座の裏通りを歩いた



光はまるで軽快な音楽に乗るように

ザラザラとしたコンクリートの壁の上をじっくりと這い

そして力を増し

ゴミ箱や

電柱や

野良犬や

ドブ板や

アスファルト道路や

そんなものが、視界の中で力づいてゆく

立ち上がるダイザラザウルスのように

都会では全てのものがのた打ち回り、互いにからみ合って

その一日が始まる

2011年11月28日月曜日

単にデートをすっぽかされただけ

孤独



私はこの場の雰囲気になじめない

私はこういう所が苦手だ

グループの会話にはさまれ

男と女の声にはさまれ

いらだたしたと劣等感で

私は自身を失ってゆく

今日、この横の席にも君がすわるはずだったのに…

だのに君はまだ現れず、いつまでもその席はあいたまま

また歩道から歩道へと私は流され

群集の中に散るのであろうか…

2011年11月27日日曜日

旅行から東京駅に降り立ったときの詩か?

野暮な空想



東京駅に降り立つと

ひしひしとしみる風が足をさらい

ビルの谷間に自分を見い出した

そのときは孤独でいっぱいだった

最初の会話で

もう友達は造らないと決心した

風は心の中まで吹きすさび

列車の中で持っていた暖かさを吹き飛ばした



男は一種の消耗品さ

交換可能な部品さ

いくさで戦い

会社で働き

妻子を養い……



ああ、私は遊牧民のようになりたい

いつかテレビで見た





あの太陽の下の草原をかけるモンゴル人のように─

ああ、と日本人であるが、同じモンゴロイドであるはずならそれもできる…



体は疲れ

沈む太陽のようにダラダラしていた

疲れが体中に走り

舌を出し、あえいでいた

歩くことさえわずらわしく

立つことさえめんどうだった

体はいつの間にか

タクシーの固いソファーに

のめり込むように沈んでいた

2011年11月26日土曜日

ムム・・・退屈な一日か?

うつろな日々



梅雨の中に吹く快よい風

暗闇の奥は、その風のように深く冷たい不吉な風よ

絶望に打ちひしがれ

私は一歩も前へ進めない

そして、うつろに一日が過ぎ

FMラジオから流れる言葉を聞き

デジタル時計のという音で一日が刻まれてゆく

青年時代の詩を入力していく前に、現在の世界に一言

これからの日本と生き方


原発の再稼働に動くのか。

なぜ?

原発政策の根本の問題点は、今は核兵器を持たなくても、有事の際にすぐ核兵器を作れるように、プルトニウムを蓄えておくという、邪悪な発想です。

核戦争で生き残っても何になるのでしょう。

いつまでも冷戦の呪縛から逃れられない精神的束縛から、いつまでたっても自由になれません。世界の見も知らぬ人の為に死ぬことができるという考えしか、救う道はないと思います。

脱原発に象徴されるものこそが、日本の新しい未来を築き、希望の星になると思いますがどうでしょう。

今がそのチャンスなのですが、消えてしまいそうです

原発を象徴するものがある限り、エネルギー的、精神的自由、新しい自由はなくなります。

日本が暗黒の時代に突入したと思います。日本は相撲協会状態になり、発展性のない袋小路に入るでしょう。

電力会社の莫大なエネルギーでできた電力供給システムなど、時代遅れだ。経団連も同じ。

スマートグリッドやグリーンエネルギー、グリーン電力の時代に乗り遅れる。

原発は脱CO2だ?

嘘。

日本の温室効果ガスの主な排出もとは、鉄鋼業と車だ。火力発電所のCO2は、全体の2%に過ぎない。

それに、原子力は、CDMでは、脱温室効果ガスエネルギーではない。世界的に脱温室効果ガスのエネルギーとして、認められていない。

そう言っているのは、日本だけだ。

京都議定書批准のおり、日本は原子力を脱温室効果ガスと認めてもらうように主張したが、国際的に認められていない。

今度の事故で、さらにそれは遠のいている。



いじめを勝ち抜いて生きてきた彼女が、今の日本人はすべて心が壊れていると言った。

真実であり心を打つ。

金や地位や名誉や学歴や力がすべての人たちよ。

素敵な服や車や携帯やパソコンがすべての人たちよ。

原発周辺の、やせ衰え死んでいる動物たちを見て、彼女はそう思った。



各地でストロンチウムやセシウムを検出。

いよいよ、原発の事故による、環境に放出された放射能が、生態系や食物連鎖を通して本当の牙をむいてきた。



この核の時代をいきるには、地球上の見も知らぬ人々、それがブータン人であろうが、ヘポポタミス人であろうが、私たちが犠牲になっても、彼らのために死ねることが必要だ。



大切な人と思い、その命を大切にする。

いや自分の命より大切と思い、その人たちのために先に核で死んであげること。

そのことのみが、核を乗り切る生き方だ。

そんなこと言うわたしが、単なる夢見る人というかもしれない。

でも、人は死ぬものだ。

歳をとり、死が身近に迫ると誰しもそう思うに違いない。いや、そう思いたい。

自分の死が、誰かの為になることを・・・。

地球上の誰かが生を受ける。そう心から思って死ねたらいい。

若い時の最大の失恋です

破局



列車は小刻みに音を立て

私を追い越してゆく

冷たい車輪はとめどもなく廻り

私を追い越してゆく



立ち去った君は

瞳に涙をたたえていた

それは怒りか悲しみか

私はどうすることもできず

ただ

ターミナルに発着するバスをながめていた

激しく熱いものが私の中を突き抜け

声も出せず

歩くこともできず

食べかけのケーキを握りしめた



言いたいことが口に出ない

なんと、もどかしく

はがゆいことであろうか





私の心は伝わらない



全て私のせいなのだ



男らしく決断もできず

ただ中宙りの甘い空気の中で

君を見つめていただけ



列車のように

君は振り向きもせず

遠く過ぎ去った



打ちひしがれ

もうどうすることもできず

全ては終わった


私は長く曲がりくねった階段を降りていった

2011年11月24日木曜日

多分妹の結婚?

狂人日記



淋し気な窓が並んでいる灰色の街に

小さく青いセーターに身を包んだ妹が木枯しに吹かれていた

彼女は生きてゆけるのだろうか?

悲しくて

思わず泣いてしまった

そしてそれは、泣き笑いに変わった

同じ窓が続き

白バイの赤いランプが遠ざかってゆく

本当に人がいない所で

もう全てが終わり

昨日の騒ぎも終わり

心にビリー・ジョエルは聞こえない

僕は大声で歌い始めたのだ

2011年11月23日水曜日

20年ぶりに、少年時代を過ごした千里ニュータウンに行く

ふる里



ふる里に帰った

地下鉄から見える街は

夜のとばりの中で

その本体を見せてくれない

私もホームに立つ

焼けた素肌の少年のようであったに違いない

れんげを見つけた畑も自転車で四苦八苦して登った山道も今はマンションに変った
でもここが私のふる里なのだ

2011年11月22日火曜日

学生時代のテスト前に書いたのでしょう。反西洋文明の意見。若かったなー。


ストップ・ザ・アングロサクソン



合格発表

それは青春のひとこまの小さな幸せ

オレはいつも机の前でそう思っている

孤独なオレだけど

人には言えない理由があるんだ

いつまでこんな事を続けているのだ

世の中にはもっと緊急で重要な事があるのに

ストップ・ザ・アングロサクソン



その気がなければだめだ

基礎のデッサンをやらなくては

その全てを表現できない

森の木を守ることと同じなのに



我々の仕事は建物を建てること



であるが、それ自体自然破壊

ということもあるのだ

そしてオレはバスの中でいつもこう思う

「おまえらアジア人を人間と思っていないな。虫けらと思っているな。。この仕返しはおそろしいぞ。」


ストップ・ザ・アングロサクソン

2011年11月21日月曜日

夏休みの最後は秋の気配

夏の終わりに



8月の終わりは雨だった

強烈な光はなくなり

咳込む肺に似て

全てがむなしく流れてゆく

ラジオの声が

心の中の遠くで響き

タバコばかりが

口を乾かす

人は去り

音楽は去り

踊りも去った

そして雨が

全ての情熱を奪って

流れてゆく

心はしだいに冷えて

ゆううつな気分だけが

しきりに沸いてくる

2011年11月20日日曜日

妹の結婚式のあとの夜、九州の従妹と一緒に六本木のグループサウンズバーでらんちき騒ぎをしました

午前4時



このエア・サプライの曲も機上の君の耳に届いているだろうか?



泣いてしまった僕

人は君の思い出話ばかりしている



バルコニーから見ると街は輝き

人は笑い、語らう

こんな酔いは初めてだ

全てを拒絶する僕は

黙り込んで人の後ろをついてゆく



今宵は騒いで騒いで騒ぎまくろう

馬鹿笑うんだ



でもコミックバンドのしらけた笑いが

心の中に入って来ない





なつかしいグループ・サウンズをやっている店にいこう

君と行った海を思い出すために



そして午前4時

タクシーで霧の青山通りを家に向って飛んでゆく

君のいる超高層ホテルを横目で見ながら…



だって生まれた時からそばにいた君

4分の1世紀一緒に暮らしてきた君

1つの根から生まれた2つの花

その1つが切り取られた……



もういい………



疲れた体から

このオフコースの曲を君にあげる

2011年11月19日土曜日

どこかに旅行に行った帰りに東京を見た感想でしょう

死の街



久しぶりに自然の川を見たあと

東京へ向って行く

すれ違う通勤列車は

都心から毎夕

疲れ切った人間を詰め込んで

郊外へとはき出してゆく



そして夜になると

コンクリートの壁の向うで

救急車の音と

つんざくような女の悲鳴が

同時に聞えた



又、1人殺された



非情なこの街はどこまでも続く

冷たいこの街はどこまでも登る

全ては闇の中に葬り去り

骸骨がいっぱいだ



この街に美はない





全ては闇の中に葬り去る

2011年11月18日金曜日

渋谷で恋人と別れたときです つらい思い出です

青春の黄昏



今日、青春は黄昏て

窓の外はやがて赤く染まる

ちょっとした興奮は去り

久しぶりに

1人きりで澄んだ都会の空を見る

君からの電話はあるだろうか?

外が暗くなるまで待ってみよう

暗く冷たい月の街で

君と賑やかな店でお茶を飲むだけでいい

君の細い肩を見たとき

僕の心は決まった

1人の人を愛することがこんなにむずかしいのに全ての人を愛することはどんなにむずかしいかを

あのときひとこと君が声をかけてくれたら

僕と君の間は変っていたかもしれないのに







君からの電話はない

2人で青春の黄昏に乾杯したいだけなのに



走り去る車は君なのかもしれない

2011年11月17日木曜日

創作の状況は覚えていません

つかの間の平和



広い待合室に1人編み物をする女がいる

車の中から見る空はあまりにも青くて

太陽の光はあまりにもオレンジ色で

高層ビルはあまりにも光り輝き

私はアメリカにいるような気分になる

東京にも未知の町並があるのか……



編み物をする女が振り向くと

車が横切る非人間的な横断歩道が拡がり続け

サイレンが鳴り

時計台が時をさす



そして車は消え去り

人々の優しい声が街に浸透してゆく





時代遅れのシュプレヒコールがかすかにごだまし

屈辱的な黒いバンドエイドを

傷に押しあててみる

2つの大国の

無法な脅しにはさまれて

右往左往するこの街は

あまりにも明るい



人は道化師になりすぎて

素直に酔えなくなっているというのに……

それにしても

この街はあまりにも明るい

ブルーペンガラスを通して写る

幼い時の空のように明るい



人と同じように生まれて死んでゆくこの街に
せめておめでとうと言いたい

2011年11月16日水曜日

大病して入院中に書きました

病の床から



僕が南側のテラスで木々たちと話しをしていると

君はそばにやって来て、涙を流した

君の好きな「チューリップ」の歌を僕はせいいっぱい歌い

木々が風になびくのを聞く

何の不満もない

何も不幸もないと思っていた

「チューリップ」の好きな君の心の中に

こんな寂しさがあるなんて思ってもいなかった

部屋の中には心地よい光と風が通り抜け

グリーンに近い壁紙も涼しげに見えるというのに

でも僕は君の運命を知ってしまった

その後の大きな試練を

2011年11月15日火曜日

筑波の磯崎新設計 ポストモダニズムのホテルに泊まった時の詩です

ハイテクノロジーの街



ホテルの正方形の窓から見ると

カンピドリオが下に見え

賑やかなカーニバルが始まった

この街は計画された街

緑豊かで

ウバ車を押した

ニューファミリーが住んでいる

全てが東京と反対で

東京より住みやすそうで

東京がゴミタメに見える

ハイテクなスタイルのビル

ソーラー熱源の温水プール

赤いヘルメットをかぶった

学生夫婦

ハイタッチ・ハイタッチ

外国人エンジニアと英語

高知識・高学歴社会

住民の教育レベルが高く

ドクターがそこら中にいる街

ヘルシーでヘルシーで

スポーツ・スポーツ





道は延々と広がり

歩く人は少ない

それに、少々のアバンギャルドもある

スーパー・マーケットまでは随分と歩くが

車があれば生きてゆける

いい街だなあ?

人生最悪の裏切りの日に書きました

本埜



通りから見える家族

噴水の脇での出会い

吹抜で座る私

上からのぞく家族

反発と絆

空間を通して意識し合う

囲む自然の中で

人々のドラマが始まる

時は午後2時に刻まれた