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2011年10月31日月曜日

私は偏狭な国粋主義者でも右翼ではありません


屈しない



我々は屈しない

どんなことがあろうとも

北朝鮮に屈しない

テポドンの嵐が来ようが

スカッドの雨が来ようが

我々は屈しない

生物化学兵器で

皮膚がただれようが

細菌に犯され

民族が滅んでも

我々は屈しない

放射能の雪が降り

染色体が狂い

手が10本ある

子どもが生まれようとも

子孫が満足にできないであろうとも

我々は屈しない

金正日などのは屈しない

体がこっぱにじんに

閃光に消え去ろうとも

我々は屈しない

光で細胞が狂い

肉や骨が溶けるようとも

我々は屈しない



核兵器も

気化爆弾も

ミサイルも

対人地雷も

放射能も

いらない

我々は永遠に屈しない

民族や国家や宗教や人種やイデオロギーやコニュニティーや家族や文化や

全てのものが滅び消え去ろうとも

我々は屈しない



我々は勇気がなく恐れたりおびえたりする人々ではない

アメリカやロシアや中国やインドやパキスタンやイランや北朝鮮やイスラエルやイギリスやフランスやナチスのように

おびえやすい臆病者ではない

子どもや女や老人や赤ん坊や身体障害者を殺さないと

戦争に勝てない、なさけない人間ではない



我々全てが消滅しても

敵を一人たりとも殺さない



我々は

核攻撃先制恐怖症候群ではない



核の抑止力を平等にするなら

バチカンの地下を

地球を1000回破壊する核ミサイル基地にすればいい

ロシアの大地を核ミサイルで埋めつくせばいい

全ての人が地球を1000回滅ぼすことができるのであれば

核の抑止力は有効で

平等なものになるはずだ



そうでなければ

屈しない道を選ぶしかない




You may say I’m a dreamer

But I7m notthe  only one

I’ hope some day you will join us

2011年10月30日日曜日

子供時見た鉄腕アトムは原子力のパワーだったんですね!!その妹はウランちゃんでした 時代は変わりました

鉄腕アトム



科学の子

鉄腕アトム

その左胸の心臓

その原子炉は大丈夫かい?

プルトニウムのウンチはしているかい?

今まで56年間よく頑張ってきたね

君の大活躍を

毎週

シャープの小さいブラウン管のテレビで

見ていたよ

もうその胸の原子炉を脱いで楽になろうよ!!

お茶の水博士もとうの昔に死んでしまったし・・・



争いや自然の猛威によく戦ったね

でもその胸はもうボロボロでポンコツになっているはずだ



今、みんな心が壊れてしまったけれど・・・



もう時代は変わったんだ

妹のウランと一緒に

このベットで隣同士

永遠の眠りについてはどうですか?

あがいても仕方ないでしょう



世界のどこかの見も知らぬひとの為に

身を滅ぼし

犠牲になって

死ねたらいいね



そんな世界が君に訪れることを

私は望んでいる

2011年10月28日金曜日

まだ埃っぽい、昭和40年代の東京のキャンパスをイメージして創りました

1966年の春




色はモノトーンの大学の初日
サークル活動や学生運動のタテ看であふれた
NEW
 FACEのためのキャンパス
色は自由で
ドキドキして
光が薄くあふれ
制服を脱ぎ捨てて
煙っぽいキャンパス
大人になった自分を感じる

古ぼけた校舎に入ると
どこからかプロコロホルムの「蒼い影」が響いてくる
それを探しに
軋む床や扉をくぐると
そして
長い廊下をいくと
そこに
エレクトーンに向かっている
あなたがいた

思い出は
一筋の光の中の
あなたがいた

あなたを好きになり
あなたも私を好きになった

この埃の中の教室で
私たちの
この埃だらけの世界から
私たちははじまった

心に広がる世界から
このキャンパスで
私たちの4年間が
はじまった

人生って弱くフラフラ進んでいくものかもしれません

レールバス



よろよろ走るレールバス

ディーゼルエンジンで走るレールバス

風に揺れて

あっちにふらふら

こっちにふらふら

ふらふら走るレールバス

海沿いに走るレールバス

朝から晩まで、何百キロも走るレールバス

よれよれ走るレールバス

か細い声で走るレールバス

右にふらふら

左にふらふら

ふらふら走るレールバス

原野を走るレールバス

何千キロも走るレールバス

よたよた走るレールバス

煙を出して走るレールバス

前にふらふら

後にふらふら

とぼとぼ走るレールバス

死んでしまいたいくらいに走るレールバス

死んでしまったレールバス

2011年10月26日水曜日

生きていた間に出会った人たち


終わり


自分のサラリーをエクセルで評価されるのをビクビクする毎日

自分のことしか考えられなくて、全体などを眺めることなどできやしない

いつも杭の先端になって、傷だらけで、すり減らす日々を過ごしている



買ったばかりの新車でドライブするように

傷つかないようにビクビク生きている

最新式のハードディスクのように

プライドや誇りが探られて

ズタズタになっていく



自分のプライドが傷つかないように

非難されたり責任をとらされないように

どうでもいい事を選んでしている

お付き合いの事だけをしていて

自分では決して決断を下さない

決断を求められたら

他人に決断を求めて、その人に責任をなすりつける



傷つかない為の対人地雷を回りに敷き詰めている

そして、人の足を吹き飛ばしては、喜んでいる



事実や現実を見るのがいやで

おまじないをかけて

都合のいい想像の世界を自分の周りに築いている



いつも過去ばかりを見ている



心は過去や未来を行き来して

太陽の冷たい光の中を

サイモンとガーファンクルのサウンドオブサイレンスを口ずさみながら

白々しい世界を不確かに歩いていた



たくさんのコンストラクション

光溢れるフェスティバル

人類が月に行き

・・・・・・・・・・・・



栄光の日々

すばらしい未来があるはずだった



原っぱの中の線路の最後の車止め

上から全てを見ている



シロヤタロウヤメリーヤパピーヤマイ

金魚ニコウロギニハツカネズミニカナリア

ドジョウニカエルニスズムシニ

ザリガニニメダカ



ハマダ君ニイガラシ君ニカシヤマさんニキクモトさん・・・・・・



みんないない



マイナスを埋めて生きてきた日々が

もうおしまいに来て

死ぬに死にきれない



ボダイ池、ウシガクビ池、アヤメ橋、オアシス、専門店街、ライフ

ホビー、マッハ、やまだこうさいいん、ボーリング

ヒロヨシ君、啓三さん、イクコチャン、イモト君

カナイ君、ヨシダ君、イシイさん、アライさん、オガワさん、コウズキさん

ウエダ君、オク君 サトウ君 ミズノ君



過去をほじくったって

とめどもなく涙を流したって

おまじないはきかない

死にいくものになつかしさを込めて

ビクビクしながら生きていく

2011年10月25日火曜日

マグロ ありふれたサラリーマン

マグロ



マグロが死んだ

いっぱいいたマグロが死んだ

群れをなしている同じようなマグロがたくさん死んだ

すぐれているわけではないが、劣っているわけではないが

標準偏差の真ん中で

それらのマグロが死んだ

キラキラと体がひかり、スイスイと泳ぎ

大勢いることで、その平均的な力で

地球を泳ぎまくったこともある

知識があり、英語を話したこともある

テニスをして、インテリジェントビルで働いたこともある

そんなマグロが死んだ

多くのマグロが死んでしまった

しゃれたレストランでビールを飲み

会話を楽しんでいた

充実したマグロが死んでしまった

皆を引っ張るすごい力があるわけではないけれど

良心的で紳士の力があった

マグロが死んだ

2011年10月24日月曜日

私のフォレストガンプ

私のフォレストガンプ


小さい時

重い病での入院

夜になると同じ部屋の子は黒い革のラジオを聞き

子供たちは

シーツをかぶって

廊下でオバケごっこ

消灯のあと

誘導灯だけが光り

神秘的な風景がよみがえる

私は、仲間に加わりたいが

恥ずかしくて加われない

副作用で自由を奪われ

歩くことさえも出来ない

そして看護婦がやって来て

お化けごっこはおしまい



重いふとんをベッドから落とし

引き上げる力もないので

ナースコールで

看護婦に来てもらい

ふとんをベッドの上にあげてもらう



「くずやさん」と私のことを呼ぶ

おじいさんと同じ部屋

その妻であるおばあさんは丹前を着て

いつもおじいさんのそばにいる

夜はおじいさんのベットの下にもぐり込んで

底の浅い木の箱の中に寝る

いつもおじいさんと一緒



苛められ不登校

大変不幸せな日々

仲間も友達もいない

でも、そこに行くと

ハートに満ちた子供たち

初めこそジャブがあったが

こんなに楽しいところ

半日に及ぶ、背中を開いて背骨に金属の棒を固定する手術

「心に太陽を持って」退院して、強く生きていく

ちょっと気難しいシーちゃんを知り

顔をしかめつらして、病棟から病棟へと毎日徘徊する



暗く貧しい農家

藁屋根のみすぼらしい今にも崩れそうな農家

隣の子と幼遊びをしている

幼く貧しく

平和な日々

犬と戯れている

でもそれは今日でおしまい

もうじき学校もおしまい

ここで暮らすのもおしまい

今日売りに出される

いやらしい人買いがやってきて買われた

父と母は、貰った札束を数えては微笑んでいる

さよなら

何時間も列車に乗ってたどり着いたのは

大きな街

ここで鍛えられ 殴られ 水をかけられ 外に放り出されて生きていく

人と巡り会い

商家は燃え 人は死んだ

赤ん坊を抱え焼け跡から少しずつ立ち上がる

絶対にどんなことがあろうと生きてやる

そう心に誓う

簡単な祝言をして新たな人と生きていく



東北の駅前

卒業したばかりの男女

激励ののぼりが立ち、市長があいさつをする

それぞれ同級生と木の椅子のボックスに座り

緊張してほほが赤くなる

この列車は、昭和30年の東京へ向かう集団就職列車

列車は少しずつ動き出し

父と母も思い切り日の丸をふる

もう会えない

木の椅子のボックスには親しい友だち3人

和気藹々と夜行列車で 

期待と不安が1つになって

ひと夜を明かす

終着駅で仲間と

迎えが来るのを談笑して待つ

父と母が用意してくれた弁当はもう底をつき

再び戻って新たな蓄えを貰うことはできない

それを最後の糧にして一人で生きていく

迎えの人が来て一人また一人と友達は引きとられて行き

最後に、見も知らぬ所で、一人ポッチで立っている

そして迎えの会社の社長がやってきた

新たな出会いの始まり

連れていかれた工場の上に新たな住まい

四畳半一間だが青空が見え 

隣人が見える出窓もある

さびしいが希望に燃えている

あの時は未来があった

息子がやってきた 同じ15

運命の人となる



昭和45年の白い東京

ヤンタン東京やパックインミュージックを寝床のラジオで聞き

2月の冷たい風が吹き抜ける

大学の合格発表の日 ボードの前で制服姿で自分の番号を探す

あった!!

父と母に家に帰りそれを知らせ

ささやかなお祝い

制服で固められた世界から飛び立ち家族と離れ



サークル活動や学生運動のたて看の呼びかけを聞きながら

古ぼけた校舎を入っていく

埃っぽい 黄色い春の日差しがしみだらけのガラスを通して

プロコロホルムの青い影のエレクトーンの演奏が聞こえてくる

それがどこからか聞こえてくるのか 埃っぽい黄色い光の中を少しずつ進んでいくと

教室の前で その青い影の音は大きくなり

人がいた

彼は心を射抜く



ザ・タイガースのシーザイドバウンド 恋のCCAをラジオで聞きながら

親友たちと夏休みの海水浴場

同棲生活は神田川の世界



デモ隊は機動隊に突入して放水車からの強い水圧と、催涙弾の雨嵐を受ける

手に持つ竹やりは撓り ちりぢりばらばらになる

強く手を握り離れないようにするが、やがて手は離れ奴は連行され

お互いの名前を強く叫んだが もう視界から消えていった



命からがら戦場から去り

竹竿を放り投げ

ヘルメットを脱ぎ去り

それを道端に放り投げる

六本木の街を駆け抜け

口にした手ぬぐいを脱ぎ去り

それを道端に放り投げる

東京の街を抜け出し

今までのすべてを脱ぎ去り

スーツに身を固め

口紅をして

面接を受けている



黒ぶちの眼鏡をかけた保守的な面接官はしきりに夢を語る

企業戦士の誕生



前科者となった彼と親友たちに見送られ

歩いていく



長く単調な道

でも毎日力強く歩いた



おかあさん

明日嫁いでいくよ

もう私一人になる

近所の人や妹が来てくれて今日はとても賑やかだったよ



さみしいよ

今日は帰らないで私の手を一晩中握ってくれ



手を握っていると静かに永遠の眠りについた

眠るまでいてほしい



元気よく出かけていくが

もうそこには私はいない