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2012年1月30日月曜日

何を草原に見立てたか?

草原にて



一日も終わる頃

秋の黄色い草は

夕日でさらに黄色くなり



全ての草は小麦となし

豊かな実を

その枯れかけた葉にたくす

そして

その葉一本一本に影はない



足音もなく近づいて

遠ざかるもの

それは秋の風

風は遠い南の都市の香りを

かすかに漂よわせ

北へ進む

太陽を避けて

北へ進む



小麦色の草々は

軽く吹き分けられ





チラッチラッと緑をのぞかせ



そして

どこまで行っても

こんな風景



この小麦色の草を

絶やしたくはない



だから

この草原を

太陽を背にして走ってゆく

この音のない風と

同じ方向に



北へ北へ



草原は遮へ切られない



いかなるものでも

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