東京駅に降り立つと
ひしひしとしみる風が足をさらい
ビルの谷間に自分を見い出した
そのときは孤独でいっぱいだった
最初の会話で
もう友達は造らないと決心した
風は心の中まで吹きすさび
列車の中で持っていた暖かさを吹き飛ばした
男は一種の消耗品さ
交換可能な部品さ
いくさで戦い
会社で働き
妻子を養い……
ああ、私は遊牧民のようになりたい
いつかテレビで見た
あの太陽の下の草原をかけるモンゴル人のように─
ああ、と日本人であるが、同じモンゴロイドであるはずならそれもできる…
体は疲れ
沈む太陽のようにダラダラしていた
疲れが体中に走り
舌を出し、あえいでいた
歩くことさえわずらわしく
立つことさえめんどうだった
体はいつの間にか
タクシーの固いソファーに
のめり込むように沈んでいた
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