だるい夕闇の中に
海岸道路のネオンが
その姿を現わす
過去の記憶がよみがえる
昔、人々は幸せだった
冬、光りのない道を1人で歩いても
家々の明りが心を満たしてくれた
電柱や鉄塔の影におびえることもなく
宵闇に浮かぶそれらは
友達だった
音楽もなく
色とりどりのアイスクリームもなく
人々は限られた中で幸福だった
しかし今、心はいくら満たそうとしても
あらゆるものを心にぶち込んでも
心は満たされない
満たそうにも満たされない心は
敵を追い求めるばかり
不安と心配に追い詰められ
焦燥と不安定が心を満たす
余裕のかけら一つなく
攻撃の相手をひたすら捜し求める
眠れぬ夜が続くこともなく
焦燥する事なく人が歩けた
そんな風景はもうない
アイスクリームの数ぐらい幸せがあるというのに……
海岸道路のネオンはまだ続いている
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