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2012年3月9日金曜日

夕暮れの東京

夕暮れ


しだいに冷えてくるコンクリートの上に腰を降ろし

両手を組んで

それをひざの上に置いて

ビル街に沈む夕日をながめている

コンクリートの上には少しばかりの花壇がある



冷えてくるコンクリートで足の裏がしびれ

そして、どことなく異様な大気が吹きつける

煙突に日は沈み

全天一面に光の筋が走り

コンクリートは氷になってゆく

右の奥にある

ガラス張りの近代建築は

バリバリと音をたてて

粉々になる

粉々になる





空にはやっと月と金星が浮かび上がった



体温で少しはぬくもった

氷のようなコンクリートに

大いなる別れを告げて

黒い人だかりのする

ターミナルステイションへと足を向けた

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