両手を組んで
それをひざの上に置いて
ビル街に沈む夕日をながめている
コンクリートの上には少しばかりの花壇がある
冷えてくるコンクリートで足の裏がしびれ
そして、どことなく異様な大気が吹きつける
煙突に日は沈み
全天一面に光の筋が走り
コンクリートは氷になってゆく
右の奥にある
ガラス張りの近代建築は
バリバリと音をたてて
粉々になる
粉々になる
空にはやっと月と金星が浮かび上がった
体温で少しはぬくもった
氷のようなコンクリートに
大いなる別れを告げて
黒い人だかりのする
ターミナルステイションへと足を向けた
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