ゆるい
それも振動の中で朝になった
スペイン風の家がたち並ぶこのあたりはヨーロッパなのだろう
視界に街が入る
ビルとタワー
迫ってくる
もうイタリアとの国境を越えたのか?
ミラノはまだか?
下のポー川を見てそう思った
「なんだ東方と同じじゃないか」という声がする
駅前の大きなビルとタワーを見てそう言ったのだろう
静かな森
しかし
車の音はここをも突き破る
まわりは団地のみ
「なんだ東方と同じじゃないか」
西には桃源郷があると聞いていたのに
こんな西に来たのに
何から何まで東とそっくりだ
小さな駅がすっぽかされる所まで
まだ西があるかもしれない
もっと別な西が
そう思って特急に乗った
プラットホームに電灯で照らされた人がいる
あの人たちは
東と異なる機構にいる人たちだ
貨物列車を神妙に抜かす
疲れた人々が
ものめずらしそうに
こちらを見ている
徐々に抜いてゆく
すれ違う
反対のベクトルで
中にはなにも見えない
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