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2012年2月6日月曜日

スキー場のリフトの上で作詞

ニ十分



前の人は隠れてしまう

ときどき

後の人も隠れてしまう

ときどき

かすんだ木々は

ぼやけて

ゆっくり移動しながら

森羅万象の神秘を教えてくれる

カタカタカタ

カタカタカタ

せわしい金属音が定期的にやってくる

ある広場には

うっそうと霧がたちこめ

その中にある大木は

ただ一本だけで震え上がった

カタカタカタ

体はとてもひんやりする

横を見ても

後ろを振り返っても

人間はいない





パウーン

パウーン

体が揺れた

足が地面に届かない

大きく

黒い番号を書いた箱が

いかにもアメリカ的に

空のまま音をたてて

カタカタカタ

誰も乗っていない

どんどんやってきて

カタカタカタ

足が地面に届きそうになると

急に上昇してしまう

落ちないように

一生懸命ポールにしがみつかなくては



霧がじきに晴れ

理性をもって世界が見れるようになると





全ては終わりに近づき

長い道のりも果てた

着地しては

足はすくんで棒立ちになるかもしれないのに

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