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2011年5月5日木曜日

高校生の時、渋谷発御茶ノ水行のバスの中で創った詩です

バスの中で
 
さあ、もう着くぞ
「ちょっとすみません」
―足ぐらいどけてくれればいいのに―

運転手が急ブレーキをかけた
僕は前に飛び出した
灰色のコートを着た男にぶつかって止まった
男は表情ひとつ変えない
耳の後ろで声がする
「ぶっ飛んだなあ」
「坊や、あぶないから窓を閉めなさい」
「ほんとに、あぶなかったですねぇ」

バスは交差点で止まった
見覚えのある景色だ

ドアがあくと、僕はそそくさ出ていった
こんな気まずい思いをして
故郷に帰るとは…

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