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2011年7月25日月曜日

作った時の事は忘れました

夕立ち

夕立ちが降ってきた
汗線のたくさんある
乾いたアスファルトは
救いの手を差し延べるのだ
そのグロテスクで
カサカサの皮膚は
水にうるえて黒くなる
灰から黒になる
満足して
湯気が立ち
アスファルトは熱気にあふれる
そのうちに全てが黒になる
汗線のボツボツは水にうるえる
しっとりとした肌ざわりになる
そのうちに毛が生えてくる
だんだん生えてくる
どんどん生えてくる
歩道も車道も毛で埋まる
どんどんのびる
ますますのびる
人の足にからみつき

タイヤを溶かす
そして分裂を開始する
街中毛で埋まった
真黒になった
そして毛と毛がからみ合い
ニョキニョキニョキと天にむかう
ニョキニョキニョキ
ニョキニョキニョキ
毛はときどき風で振り乱れた
もう木々の緑さえなく
毛は灰と緑さえも食べてしまった
アスファルトの汗線から
毛はスーッ スーッとのびる
下界は蒸せる暑さ
毛は海面に浮かび
山の木々を食べ
都市を奪った

この熱気

夕立はまだやまない

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